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FileNo. 021
 

今回は、道路拡幅事業により自動車修理工場の車両進入路が支障となり合理的な移転方法を検討したケースです。




1. 対象物件の概要


■ 敷地概要
  • 敷地面積 1800u
  • 買収面積   30u
  • 残地面積 1770u
  • 取得割合   1.6%
  • 建築基準法の用途地域制限
     工業地域
  • 建築基準法の建築制限
     建ぺい率 : 60%
     容積率   : 200%
     防火指定 : なし

■ 建物概要
 

NO

構造及び用途

建築面積u

延床面積u

A棟

鉄骨造平家建車検工場

300 300
B棟

鉄骨造2階建事務所

30 60
C棟

鉄骨造2階建修理工場兼事務所

300 400
D棟

軽量鉄骨造2階建倉庫

70 140
  700u 900u


2. 検討のポイント

  1. 現況道路と建物A棟の地盤までには高低差(+1.2m)があり、勾配のあるスロープになっていること。
  2. 当工場は一般車、大型車、貨物トラックなど車種に制限なく受け入れていること。
  3. 支障となるのは車両進入口であり、建物は直接支障となっていないこと。
  4. 大型貨物(低床ロング)のクリアランスは80oと僅かであること。
  5. 進入の際は道路との接触を避けるため徐行運転されていること。
   ※車両後部のガードと道路との一番低い地点における測定値

3. 考えられる案

 本件は建物は支障とならず、土地の支障割合が1.6%と僅かである。しかし、スロープの幅が短くなるため、勾配が急となる。
 スロープを変更した場合、従前と同様な乗り入れが可能か否か検討を行う。

<第一案>構内移転工法
 計画道路面とA棟地盤を直線のスロープにて施工する案です。

■問題点
  • クリアランスの確保ができず、道路と接触する。
  • スロープの施工期間中は営業休止が生じる。
次に、第二案ではクリアランスの確保を検討します。

<第二案>構内移転工法
 スロープの中間地点で折点を設け、スロープを施工する案です。

■利点
  • 進入地点と中間地点のクリアランスが確保できる。
  • クリアランス幅(120o)が増加するため、接触の危険性が緩和される。


4. まとめ
 本件は、クリアランスの確保できる第二案が採用となりました。
このような事例のように、建物が支障とならず、土地も僅かしか支障とならない場合は、直接支障箇所のみの補償になりがちです。しかし、私達コンサルタントはその主観に捕らわれることなく、使用実態を十分に把握し、事業により及ぼすことになる影響を吟味し、正当な補償を提供することが必要と考えます。


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